修学旅行はファッションショー

 高校2年の修学旅行は私服でした。
当時としては珍らしい分、私たちもメッチャ喜んでオシャレして出発をしました。

 行く先々でデザイン学校の旅行?と聞かれました。
ちょうどVANがはやっていて、バッシッと決めているヒトもいたり、サザンの桑田さんのような
いでたちの男子もいましたっけ。

 私は宝塚のスターがよく着ていたサスペンダーのついた裾の広くなったパンタロンに大柄の
チェックのジッパージャケット,おそろいのベレー帽。今もよく覚えています。

 今のようにパターンが売られていることはなかったので、自分の原型を作ってそれをもとに
して、デザイン画を見ながら、作図をしていきます。これも慣れですが、チョット時間はかかります。

 服地の上にその型紙をおいて縫い代をつけて、裁断をして、きりじつけをします。
しつけ糸で縫い合わして、仮縫いをします。

 鏡の前でポーズ。腕をグルン、グルン回して、きつくないか、動かしやすいかチェックします。

 着丈とか袖丈。首に襟があたったりしていないか(コレッテけっこう首コリの元になるんです。)
全体のバランスを見てほどきます。この辺で、もう糸くずもずいぶん出るんです。

 仮縫いのきりじつけを取って補正したところを型紙で書き直して、縫い代をつけて、また裁断をします。

 チョット息切れですね。

 ガンバッテと自分を励まし、またきりじつけをして今度は接着芯をはるところはアイロンで貼ります。

 ここまでくれば私はもう半分仕上がった気分になりましたが。

 それからまた一声。

 ガンバレ!ガンバレ!

 ミシンでひたすら縫って、手まつりをして、ボタンホールも手縫いで(トッテモ時間がかかるのです。)     ヤット ヤット  ヤーット  出来上がり!!!ホーーですね・・・

 いまその当時の私の年齢に近づきつつある娘を見ていて私たちのやり方ではきっと
作るのが楽しくないだろうなあと思う。

 もっとスピーディに手軽に楽しく でき上がりはモッサリしていなくて、既製服のようにスッキリと。

既製服のデザイナーもオーダーメイドも経験して「いいとこどり」のソーイングをお勧めできたらと思っています。

by krinrinka | 2005-05-16 10:32 | 暮らしつれづれ  

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