レースを買いに生地屋さんに

さっき生地屋さんから帰ってきました。

今日はいい買い物ができました。

 私はオーダーメードで、お客様がお持ちの着物から「きもの服」を作っています。

 今、手がけているご注文の中に「絵羽織」があります。
黒地に金銀の末広(扇)が華やかに舞っている格調高い羽織です。

 ほとんどお手を通されていなくて、このままに和たんすの肥やしにしておくよりも洋服にして何回も着たいというお話です。

 このようなご注文は今までもたびたびありました。

 着物には「格」というものがあります。
あまり神経質になることもないのですが、といって無視した服作りをしますと、着ていらっしゃってもシットリなじまないのです。

 なんとなく 「とってつけた」 とか 「ちゅうに浮いた」
そんな印象の服になってしまいます・・・これは私がまだオーダーのこの仕事をする前の
たまたまの失敗談ですが。

 格調が高いとタウンウエアにはなりにくい。

 デモここは腕の見せ所です。

 羽織の上にレースを羽織らして、刺繍が見え隠れするデザインにしました。

 風が吹いたりするとレースの下の絵羽織の豪華な刺繍が見え隠れしてステキです。
お客様もこの提案に喜んでくださいました。

 「風に向かって走りたくなるでしょうね?」  そんなお話です。


 季節的にもちょうどレースの種類が豊富で、迷いながらの楽しいお買い物でした。

 今からパターンを作って仮縫いの用意をします。

 タノシミ、タノシミ・・・
 
 

by krinrinka | 2005-05-20 14:30 | 暮らしつれづれ  

<< 胴裏からブラウス 服を縫う楽しみ >>